エルメスのロゴの真の意味とは|馬車ロゴマークの由来や歴史を徹底解説

投稿日: カテゴリー エルメス


多くの女性が憧れるブランドの一つ「エルメス」。

そんなエルメスのロゴマークといえば「馬車」ですよね。

あのロゴを見るだけで「エルメスだ」と分かる方は多く、ショーウィンドウでロゴを見かけて足を止めてしまう方も少なくありませんよね。

そんなエルメスのロゴマークがどうして馬車なのか、考えたことはありますか?

バッグや財布などの服飾品と馬車のロゴ…この二つを結びつけたものは一体何なのでしょうか。

そこで今回はエルメスのロゴマークの真の意味や由来、エルメスの歴史についてまとめてご紹介します。

Contents

1.エルメスとは

そもそもエルメスとはどんなブランドなのでしょうか。

女性に人気の高級ブランドだと知っている人は多い一方、詳細についてはあまり知らないという方も多いはず。

そこでまずは、エルメスのブランド内容についておさらいしておきましょう。

・エルメスの始まりは?

まずは気になるエルメスの始まりを紹介していきたいと思います。

エルメスが創設されたのは1837

この当時からバッグや財布などの服飾品を手掛けていたわけではありません。

最初は「高級馬具工房」として開業していたのです。

やがて時代の流れに伴い、自動車産業が発展すると、馬車文化は衰退していきます。

それに危機感を覚え始めたエルメスは、上質な皮を生かしてバッグや財布を手掛けるようになります。

作品がヒットすると完全に皮革製品事業に転身し、今となっては世界中に愛される有名ブランドへと成長しました。

・熟練した職人技

エルメスの特徴といえば、その熟練した職人技。

エルメスでは革の切断・裁縫・組み立てまでの一連の流れをすべて手作業で行っています。

エルメスの代表作にもなっている「バーキン」もその一つ。

しかし、優秀な職人というのはどうしても数が限られてしまうため、製作できる個数も限られてしまいます。

その結果として需要に対する供給が追い付かなくなる現象がおこり、エルメスのバーキンの価値は上がる一方なのです。

・日本では明治時代から愛用されていた

国内での人気に火が付いたのは最近だと思っている方も多いはず。

しかし、エルメスは明治時代にすでに国内で取り込まれていたという事実があります。

この当時はまだ皇族の中でしか愛用されていませんでしたが、やがて1970年代に入ったとき、その人気は一気に火が付くようになるのです。

1979年、丸の内にエルメスのショップがオープンし、その品のある店舗やアイテムがたちまちOLたちの憧れの的に。

商品そのものではなく、当時のショップはフランス人の店員が多かったのですが、エルメスのブランドをあまり知らない若い女性に親切にアドバイスをしてくれたことも人気となりました。

2.エルメスのロゴの種類

エルメスをお持ちの方はロゴマークをよく見てみてください。

何が描かれていますか?

馬車と馬、それに従者。この3つが描かれているかと思います。

このロゴマーク、何となく違和感を覚えませんか?

そう、エルメスのロゴマークには馬車に乗る主人の姿がないのです。

しかしこれは、決してロゴマークを作成するときに間違えたのではなく、これがエルメスのロゴマークの完成形。

一体どういうことなのか、次はエルメスのロゴマークの由来を紹介していきたいと思います。

3.エルメスの馬車ロゴマークの由来

元々は高級馬具工房として始まったエルメス。

ロゴ自体もその馬具を連想させる馬車が由来となっています。

しかし、主人がいない馬車は一体どこに向かって走っていけばいいのでしょうか?

その答えはあなた自身の中にあるとエルメスはいいます。

つまり馬車を操るのはお客様自身であること。

馬車はエルメスのブランド本体、そして従者はエルメスの職人を、主人はお客様を表しているのです。

「最高の馬車と従者はエルメスが用意しますが、そのブランドを扱うのはお客様自身ですよ」

その想いがあり、馬車には主人が乗っていないのです。

4.エルメスのロゴマークに秘められた想い

先ほどもご紹介したように、エルメスのロゴマークには主人がいません。

主人となるのはお客様自身だとお伝えしました。

これはつまり、どんな高品質な素材を使って最高のブランドをエルメスが提供しても、それを扱うお客様次第でブランドの価値が変わってしまうという想いが込められています。

馬車の主人であるお客様自身が大切に馬車を扱えば、馬車は正しい方向を進んでくれるでしょう。

けれども反対に馬車や従者を雑に扱うことで、馬車は正しい方向を見失ってしまいますし、最悪の場合馬車が壊れて二度と乗れなくなってしまいます。

これはつまり、すべて主人の腕次第ということ。

どんなに魂を込めて作られたブランドアイテムも大切に扱わなければその価値はたちまち下がってしまいます。

エルメスのブランドをどう使いこなすかは、すべてお客様自身に掛かっているというエルメスのメッセージが込められているのです

5.まとめ

今回はエルメスのロゴマークに込められた意味や歴史についてご紹介しました。

エルメスのロゴがどうして馬車なのか、またどうして馬車には主人の姿がないのか。

その意味やエルメスのメッセージが十分に伝わったことと思います。

これからはエルメスのブランドそのものではなく、エルメスのロゴマークにも愛着をもって接してみてくださいね。

いつも何気なく使っているエルメスのアイテムが一層愛おしくなることでしょう。


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